【インド】はじめてのひとり旅はどんな展開?④
前回からのつづき・・・
areyoukiddingme.hatenablog.com
体調を若干崩しながらもラジャスタン州のエキゾチックさを楽しんでいた私
さらに西へジャイサルメールという街に行きたいな、砂漠でラクダにも乗ってみたいし、とも思っていたのですが時期は気付けばニューイヤー間近・・・
新年を迎えるなら慣れ親しんだブッダガヤに行きたい、と思いへ再々度戻ることに
ブッダガヤ
ガヤ駅→ブッダガヤまでの移動はまかせて、ってくらい3度目なのでもう慣れました
この日も朝を迎えるまで鉄道内の待合所で仮眠をし、夜が明けかけた5時すぎにリクシャーで向かいました
ブッダガヤでの宿泊先はゲストハウス2ヶ所と現地で知り合ったインド人宅2ヶ所の計4ヶ所に泊まっています
インド人宅と言っても日本人の単身住まいではなく、家族・祖父母・従兄弟なんかもごっちゃになって住んでるような家族構成のため、安心といえば安心
でも誰の家にお邪魔するかは慎重に判断したほうが良いですね
年末シーズンに突入したブッダガヤでは日本人旅行者もちらほら見かけて、すぐ顔見知りのような間柄になりました
世界一周中でインド放浪中の人、インド・ネパールあたりを行き来しているヒッピーのカップル、バッタリ同郷の人と知り合うこともありました
新年を仏教の聖地で迎えたいということは、みんな少しでも日本気分を味わいたいのかな?とも思いつつ、なんと日本寺でお雑煮と年越し蕎麦の振る舞いが開催されるとの情報を入手!
すぐにブッダガヤに集う日本人たちの耳に入ったようで、当日は日本寺に駐在しているお坊さんたちにいろいろお世話になりました
お坊さんたちは日本を離れてインドで修行している身ですから、旅行者である他の日本人とも久しぶりに会話をしてリフレッシュになったんじゃないかな、と勝手に思っています
こうして日本寺での滞在を終えてから、インド人との合同音楽パーティー会場へと場所を移しました
これは念願かなってとも言うべき、日本人旅行者Yさんによる企画で「屋外での音楽パーティーをしたいんだ」とのことを話していて後日、ご近所の方から許可をもらえたそう
世界遺産の町とはいえ小さなコミュニティーのブッダガヤなので、すぐに知り合いはできるんですよね
よく見かけるけど普段はあまりしゃべったことのない人、いつもよくしゃべる人、大人しい人、いろんなインド人がいる中で、みんな飲む、踊る、騒ぐ!をして一体になりました
初めて海外で迎えたニューイヤーは私にとってカオスで愉快な経験そのもの
無事に新年を迎えてからも日本寺に行き座禅クラスに参加したり、変わらずマハボディー寺院に行ったりとブッダガヤでのんびりとした毎日を過ごしました
座禅は何度挑戦しても頭を「空」にできず、思考は「お腹減った」「ねむい」「蚊が飛んでる」「体かゆい」そんなことばっかりで「空」とは無縁の状態です
日本寺のお坊さんに聞きますと、「日本の仏教は無の状態、空にすることを必要とするけど、チベット仏教は仏を頭の中でイメージ作ることだったりするよ」と教えてくれました
仏教でもいろいろ違いがあるのね、なんて思ったり
そういえば、ブッダガヤ滞在が理由でチベットに興味を持つきっかけになりました
チベットって国だっけ?中国の近くだったよね?ってくらい知識が皆無に等しい私にとって、
ブッダガヤで触れるチベットの情報やチベット人僧侶、チベット人巡礼者はなんだか興味の対象でした
特に年末年始にかけて行われたチベット人のマーケットでは洋服、生活用品、仏具、チベット料理を提供するレストランに足を運び、行ったこともない土地なんだけど近くに触れられてる気がしてどんどん興味は膨らんでいったのです
町の中心部にある掲示板にはチベットの国旗やインフォメーションが貼られていたし、きっと双方にとって兄弟のような関係なんだと思います
ひとつの興味からまた違う興味が生まれるってのはおもしろい
そろそろ旅も5ヶ月に差し掛かる頃、旅の資金がなくなってきたので帰国することに決めました
当初はあちこち旅したいと思っていたし、東南アジアあたりやパキスタンにも行こうとしていたけど、結局はほとんどがインド、バンコクを含めても8ヶ所しか行ってないんですね
気に入った場所に長く滞在したいと思ったら気づいたらそうなってた、ってことです
別の言い方をすると沈没ですね
初めての旅はこれで終わるけどチベットへの興味も湧いたし、インドの西側ももっと行きたいし、まだまだ遠くへ行きたい欲求は止まらないな
よし、またリゾバしよう、とふんわり考えてインドを去りました