【アルメニア】西へ進んでコーカサスとトルコへ①
8ヶ月間旅したアジアを抜けて未知の国、アルメニアへ
10カ国目にしてアジア圏とは大きく異なるコーカサス地方へと入ります
基本情報
国:アルメニア
ルート:⑴エレバン▶︎⑵ゴリス▶︎⑶タテヴ
期間:2週間(世界一周中)
時期:7月
アルメニアはユーラシア大陸の南コーカサスの内陸国である。西アジアのアルメニア高原に位置し西にトルコ、北にジョージア、東に事実上の独立した共和国アルツァフ共和国とアゼルバイジャン、南ではイランとアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェバンに国境を接する。首都はエレバン。
エレバンはアルメニア共和国の首都である。人口106万人、現存する世界最古の都市のひとつとされており、また創世記に語られている「エデンの園」が存在していたという伝承のある地でもある。
世界一周の名目上、西へ向かうならインドの次はトルコかヨルダンが王道ルートでしたが、なんかどっちも気分的に違うなぁと
そう、この気分ってのは旅する上ですごく重要で関心がないのに楽しむなんて無理だし
デリーからトランジットのモスクワでトイレにユニクロのダウンを忘れてきたのが痛い、となりつつもアルメニアに来てみました
この国について知っていることといえば、治安がいい・物価が安い・世界一美女が多い・世界で1番最初にキリスト教を国の宗教として取り入れた、ことくらい
空港から出るとびっくりするくらい静かで人が少なくてゴミひとつ落ちていない、スッキリとしていてシンプルな街でした
なに、このインドとのギャップ、まるで違いすぎる
目的地の民泊、リダの家へは市バスを使って行くらしい
が、このバスっていうのは乗り合いワゴン車のことでした、なるほどな
一般的な日本の市バスをイメージしていたので実際はずいぶん小さかったです
詳しい情報がなかったから少し不安だったけど、近所の子どもたちが「リダ?リダ!」と教えてくれたおかげですんなりとリダの家に到着
アジアから来た私にとってはヨーロッパ感70%、ソビエト感30%って印象
宿の情報ノートを読んで周辺に何があるのかチェック、エレバンはエチミアジン大聖堂くらいしか見ていないなぁ
次に向かう先は南部の街、ゴリス
念のため出発前日にバスが来る場所と時刻に間違いがないか近くにいた人に聞いてみることにしました
バス停の場所は分かったけれど、全く英語が通じないものだから翌日の出発時刻の確認にかなり苦戦、当日そのまま向かっていたらもっとあせっていたかもしれない
ゴリス
ゴリスはアルメニアのシュニク地方にある都市で人口は2万840人。街の南部には岩山をくりぬいて築かれた洞窟住居がある。また、この地で生産されるフルーツウォッカは高品質で知られる。
ゴリス
前日のバスの確認は正しかったみたいで、ちゃんと出発したので一安心
エレバンを発って6時間後くらいにゴリスに到着、エレバンと違って寒いなぁ
中心部のバスターミナルに着く直前、B&Bの看板が偶然に目に入ったのでココで降ろして、と言って降りました
何でもインドと比較してしまうけど、とにかくとってもきれいで新しい宿
宿泊客はあまりいない様子だし部屋のWi-Fiは高速だし、のんびりできるのがいい
この街に来て何があるのかも分からないのでとりあえず歩いてみます
外国人や旅行者らしき人は一度も見かけませんでした
何かの写真で見た岩の突起はどこにあるんだろうと思って40分ほど歩いていたらたまたま見つけてラッキー、大きくて山の方に見えるから遠目で見ても確認できたんですね
なんかカッパドキアにもこういうのあったよね、トルコにはあとから行くつもりだけどこれならカッパドキアに行く必要がないね、と納得
雨が降ってばかりなのでこの日はこれで撤収、それから4日間頭痛がひどくて動けなかったから、完全復活してからカッパドキア的な場所に毎日行きました
そういえばこの地の正式名称知らないな
丘のような山まで歩く途中、出くわす住民からウォッカを用意されたり家の中に招いてもらえたり、アルメニアを旅すると昼間から酔っ払うことは避けられなかった
ウォッカにコニャックと有名な酒の産地であるから、みんな自宅に常備してあるようで外を歩けばいつも顔が赤くなって歩いていたのはゴリスならではの体験かもしれない
印象的だったのはある中年女性に声を掛けられて自宅の中に入ると、その女性の母親に加え、子ども夫婦と孫の4世代で暮らしていました
日本では3世代で暮らすことも珍しいのに、この家庭ではひいおばあちゃんとも住んでるのかぁ、もしかするとお酒のおかげで長寿だったりするのかもしれないね
そう、この丘の光景から見える景色がすごくいいところで、小さな町の暮らしが一望できるようなロケーション、ここで長く過ごしていても飽きなかった
誰もいなくて長く伸びた岩たちがニョキニョキとあって、カラフルな小花がたくさん咲いていてメルヘンそのもので可愛らしい
タテヴ
タテヴ修道院はアルメニア南東部のシュニク地方に位置し9世紀頃建てられた修道院である。タテヴ村は経済や政治、歴史の中心として、また文化や神聖な地域としても知られる。
タテヴ
崖の上に建つ教会が見たくてタテヴ修道院へ、ゴリスから日帰りで行ってみました
内部を見学すると地域住民だけが訪れているふつうの教会なんだけど、少し離れた高い場所から見るとこれはすごい!見事なシルエットで崖の上に建っています
夏の時期も素敵だけど雪が降ったタテヴはさらにすてきな景観が見られそうと想像してみたり
まぁ雪が降る地域なのかは分からないけどね
それにしてもメルヘンな国だ、アルメニア
紫、黄色、白の小花がたくさん咲いててすべて絵本に出てくるような風景ばかり
来る前は何も知らなかったけど、こんな可愛らしい国だったんだね
もしヨーロッパを周ったあとだったらひょっとすると退屈だったかもしれないけど、アジアから来た私には旅でまたいい刺激と新鮮さがあったからインド▶︎アルメニアのルートで正解だった