【タジキスタン】ユーラシアの内陸で味わう開放感②
前回からのつづき・・・
areyoukiddingme.hatenablog.com
キルギスのオシュ〜サリタシュを越えて14カ国目、タジキスタンに向かいます
基本情報
国:タジキスタン
ルート:⑴ムルガーブ▶︎⑵ホローグ▶︎⑶ランガル▶︎⑷アリチュル▶︎⑸再ムルガーブ
期間:12日間
時期:9月
タジキスタンは中央アジアに位置する共和制国家。首都はドゥシャンベである。旧ソビエト連邦から独立した国で、南にアフガニスタン、東に中国、北にキルギス、西にウズベキスタンと国境を接する。
ムルガーブ
ムルガーブはタジキスタンの中央東部、ゴルノ・バダフシャン自治州にあるパミール高原の小さな村である。人口は4,000人、過去に属したソ連を含めてタジキスタンではもっとも標高の高い3,650mに位置している。
ムルガーブ
ついに来た、パミール高原を越えて街灯もない夜道を進み続けてやっとムルガーブに到着です
こんななにもないところで降ろされるのかなって思っていたけど、ちゃんと受け入れてくれる民泊先の前まで送ってくれた
それにしてもめっちゃ寒い、オシュでは心地いい夏の終わりって感じで過ごしていたから急に差が出たなぁ
民泊先の家の敷地内にはユルトがあって、日本だと一軒家の自宅の庭にテントを設置しているようなものかな
中央アジアのトイレはインドより汚くて恐ろしいぼっとん便所、むしろ穴を数メーター掘って上から足を置く2枚の板を敷いてるだけという簡易的なトイレ、しかもめっちゃ臭いし
でも空はラダックのパンゴンツォと引けを取らないくらいの星の多さ、一面に広がる星の数
翌朝になって気づいたけれど、周辺を歩いてみても人が全然いない
住民はどこにいるんだろうと思いながら歩く、それにしても空がとてつもなく青い、雲がとてつもなく近くにある
第一村人発見、なノリでマーケットはここから近いですか?と住民に聞いたら、軽トラで連れて行ってくれました、全然歩ける距離でよかった
全部のマーケットがコンテナの中に商品を売ってるんですが、何となくこういうのがソ連の名残を連想させる、無機質な殺風景っぽさっていうのかな、日用雑貨、食料品、軽食の販売などしていて、80年代90年代のソビエトらしさが気に入りました
何にもないムルガーブ、でもこういう地域はかなり好みだ
そういえばここは標高が3,650mあるらしく、インドのラダックにいたときは高山病の薬を飲んでいたけどここでは持参していない
予備知識が足りなかったなぁ、頭がぎゅーっと押さえ付けられるような痛みで2日間起き上がれませんでした
出発の日は朝6時に行動したおかげでホローグ行きの乗り合いの車がすぐ見つかったのはいいんだけど、なかなか人が集まらない
人が集まらなければ払う金額が多くなるからそういうのは避けたいところ
かれこれ3時間くらい待機して人が集まりようやく出発、これは時間に制約がない人しか利用できなさそうですね
ホローグ
ホローグはタジキスタンのゴルノ・バダフシャン自治州の州都。人口は28,000人。タジキスタンとアフガニスタンとの国境となってパンジ川が流れている。
ホローグ
ムルガーブ▶︎ホローグにかけては走行中の絶景が見たいから助手席を確保
ここの道はとびっきり雲が低くて空が近い
マリオみたいな顔のドライバーは車がボンッと跳ねあがるたびに、私のほうを見てリアクションをぶつけてくる
タジク人は陽気でテンションが高いようです
ホローグには暗くなる前に着いてよかった
泊まる宿はパミールロッジという久しぶりに民泊以外で泊まる宿泊施設
ロッジというだけあって広い敷地内には個室でただ寝るスペースがあったり、ハンモック、自前のテントや寝袋を利用して室外で眠ることもできるみたい
久しぶりに会った欧米人、旅行者の多くは自転車で旅をしてるチャリダーが多かった
ホローグにあるターミナルのようなエリアでは乗合の車が待機していたり、レストランや商店などが立ち並んでいて移動前に食事を済ませるにはぴったりな場所です
次に向かうランガル村に水はないよ、と事前に聞いていたので水を6リットル購入、あんまり買うと重いから適量を抱えて車に乗り込みました
ここから途中、イシュコーシムで乗り継いでランガルに行く予定だったけど直接向かう車を見つけたのでストレートで行くことに
ランガル
ランガルはゴルノ・バダフシャン自治州のムルガーブ地区に位置する村で人口は1,569人。
ランガル
タジキスタンのハイライト的ポジション、アフガニスタンを対岸に走り続けるワハーン回廊
タリバンにビビりつつアフガン国境側ではコレラが蔓延してるとの情報を聞き、気を付けて移動しようと思っていたところ
激しく流れる川の向こう側にはフルーツが実っていたり、人がこちらに向かって大きく手を振ってくれるという姿を目にしました
本当に人が住んでいるんだなぁ・・・人里離れた土地に暮らすアフガン側にもいつか行ける日が来るといいなと思いながら、走行は続きます
ようやく目的地の村に到着し、ホローグから運転してもらったドライバーの自宅で泊めさせてもらうことになりました
可愛い子どもが3人と美人な奥さんともう1人の女性(姉かもう1人の妻?)と痴呆のおばあちゃんという家族構成
うん、ムルガーブに以上になにもない村だ
情報どおりやっぱり商店にはミネラルウォーターは売っていなかった
ビビッドに染色されたジュースやクッキー、靴下、ニベアの青缶なんかは売っていたけどね
水ってけっこう優先順位の高い商品だと思ってたんだけどな
ダイナミックな山々があるから水は買うものじゃないっていうのがあるのかもしれないね
ランガルに滞在中たばこが吸いたくなったので商店に売ってるかな、と探しに行こうとしたら偶然村人とすれ違ったので、このことを話すと「ここにたばこは売ってないよ、2時間先の商店に行けば売っているから、車出そうか?」と言われました
いや、全然大丈夫です、それだけのために往復4時間運転してもらうわけにいかないので・・・
そんな感じでただでさえ人とすれ違うことが頻繁にない村では誰かと会ったら話しかけるチャンスです
この地域では夜になると街灯がないし部屋から離れると明かりがほとんどないんだけど、ある時民泊先で歯磨き中に水をもらったら明らかに再利用の水で、うっすら洗剤の味がした
おまけにあとでライトで照らしたらその中に落ち葉も入ってました
事前に揃えた6ℓのミネラルウォーターは使い切ってしまったので、これを機に川の水を使おう
でも民泊先の近くで取れる水はずいぶん浅瀬でせせらぎ以下っていうか小川だったので、そんなにきれいな感じもしなかったんですけどね、もっと深い川とか勢いの川だったらもっとよかったかな
あまりにもすることがないし自宅にWi-Fiなんてもちろんないので、本を読んだり散歩に出かけたり写真を撮ったりとそんなふうに過ごしました
何にもなくてべつにいいな、この村好きだし少し不便でも短期間なら気にしない
次の目的地はアリチュルです
ランガル▶︎アリチュルに向かう同乗者をなかなか見つけられなかったので、民泊先のドライバーさんにまた運転をお願いして出発しました