【キルギス】ユーラシアの内陸で味わう開放感 -寄り道カザフスタン-④
前回からのつづき・・・
areyoukiddingme.hatenablog.com
タジキスタンでのワイルドな旅が終わりキルギスに戻ると、ちょっと穏やかな土地に来たようなホッとしたような気分に浸りました
再・ビシュケク
タジキスタンから帰ってきた私は充実感でいっぱいだった
その間ネットが一切使えなかったから南旅館でネットライフを楽しんで現代人らしく過ごします、やっぱりネットがない生活はずっと続けられないね
南旅館では管理人であるFさんの作るおいしいシェア飯や面白い本がずらりと並んでいるから飽きることはなかった
キルギスでは乗馬したりユルトに泊まってみたかったりしたかったんだけど、微妙にシーズンがズレてしまったみたい
移動式住居のユルトでの生活は期間が限られているようで、肌寒くなる秋頃にはそういった生活様式は一時的に行われないらしく、今回その機会は逃しました
南旅館の滞在中では中国を旅してきた人にたくさん会えたので、ウィグルやチベットのおすすめをたくさん聞いておきました
キルギスのあとはウズベキスタンに行こうとも考えたけど、気持ちが完全に中国のほうに向かっているので今回はパス
国境越えはオシュ▶︎カシュガルのルートよりも管理人Fさんがおすすめするカザフスタン・ジャルケント▶︎ウィグル・伊寧(イーニン)で行くことにします
カザフスタンビザは1週間待ちだけど無料なのがうれしい、その後は確かカザフビザは不要になったんだっけ・・・詳細は知らないけれど、とにかく当時は無料ながらビザは必要だったためビザを申請しに行きました
中国の大型連休である国慶節が終わるタイミングに合わせて入国したかったので、日程調整しつつ動きます
イシククル湖
イシククル湖は天山山脈の北、キルギスの北西にある内陸湖で同国最大の面積を持つ。標高が高く、冬季は極寒の気候であるが、夏の水温は20度、冬の水温は3度程度ある。湖には旧ソ連時代から魚雷の試験場があったため、旧ソ連時代には湖に外国人は立ち入れなかった。
イシククル湖
カザフスタンビザの申請中に空き時間を利用をしてイシククル湖のカラコルに行くことにする
当時は外国人の立ち入りが禁止されていたけど今はどんだけでも見れちゃう
琵琶湖の9倍もあれば、それはもう湖じゃなくて海に見えますね
広すぎるあまり写真じゃなくて現地で見てももう海だよねってのが率直な感想
タジキスタンでは綺麗な湖を見たものだから、そんなに興味はなかったのもあるかな
キルギス各地に点在する観光案内所、CBTのホームページで見つけたグルナラって宿にチェックイン、対応してくれたおばちゃんは風邪を引いてて辛そうだったけど暖かく迎えてくれました
もうすっかり秋だもんなぁ、爽やかな夏は終わってしまったしユルトに泊まりたかったし、雨だし寒いし、滞在の2日間はのんびり過ごすことにしました
国境を越えるため15か国目のカザフスタンに入国です
基本情報
国:カザフスタン
ルート:⑴アルマトイ▶︎⑵ジャルケント
期間:通過のみ
時期:10月
カザフスタンは中央アジアに位置する共和制国家。首都はヌルスルタン(アスタナ)、最大の都市はアルマトイ。北をロシア、東に中国、南にキルギス、ウズベキスタン、西南をトルクメニスタンとそれぞれに国境を接する内陸国。カスピ海、アラル海に面している。
アルマトイはカザフスタンの南東部にある都市。人口153万人でカザフスタン最大の都市である。キルギスおよび中国との国境に近く南に天山山脈を望む風光明媚な街として知られている。中央アジア最高基準の世界都市であり、1997年まで同国の首都であった。
キルギス国内のビシュケク▶︎オシュまでは車で12時間かかるのに、国境を越えるアルマトイへは5時間ほどで行ける近さ
旧ソ連同士だからかキルギス▶︎カザフスタンでの出入国があまりにゆるくて、まるでとなりの県に行くかのようなあっけない流れです
パスポートチェックや手続きのためいったん乗合の車から降りるとカザフスタン側で待機しに先回りした車を見失ってしまい相当あせった
バックパックは車に入ったままだし他に多くの似た車両が近くで停車する中、どの車だっけ?もしかしてもう行っちゃったかな?とオロオロしていると同乗者のおばちゃんが走って連れ戻してくれました
おばちゃん気付いてくれてありがとう・・・私の存在忘れられてたら今頃、貴重品だけを持った身軽な旅行者になるところだったよ
そんな小さなパニックを経験したのち、無事カザフスタンに到着
キルギスより若干物価は上がった感じで、街並みも少し都会的な雰囲気です
アルマティからジャルケントへは21時発のバスがあったからバスターミナルで4時間ほど動画をみたり周囲を徘徊して時間を潰しました
ジャルケント
ジャルケントはカザフスタン南東部にある中国との国境に近い地域である。人口は42,617人。中国と中央アジアの文化が混在する建築様式があることで知られている。
ジャルケント
バスは定刻通りに出発したけれど、まさか深夜4時にジャルケントに着くとは思わなかった
寒いし怖いし誰もいないし、待合所も開いてないのに不安すぎる
でもバスで一緒だった素朴な若い男の子が話し相手になってくれて助かりました
あの子がいなかったらどうなってたんだろ
その若い男の子は商品を売りに行くとのことでこの道を通ってきたらしく、よく分からないけれど中年夫婦の家にそれからお邪魔になったりであっという間に朝になりました
深夜5時ころ訪問したのにおばちゃんは温かいスープとか軽食を出してくれてもてなし精神というか時間にかかわらず、サッと食事を提供できるのがすごい
そんな日の出前から知らない人の家でご馳走になりつつ、無事に中国との国境行きのバスに乗り込めました