【インド】長旅は南アジアへと向かう④ -マニカラン・プルガ・カルガ編-
前回からのつづき・・・
areyoukiddingme.hatenablog.com
マナリ▶︎マニカランに行くためバスターミナルに向かいますが、バス停が何ヵ所かあって迷っていたら乗り過ごしました
予約しといて買った5ドルのチケット、さようなら
というわけで仕方なくローカルバスで行きました
マニカラン
マニカランはヒマーチャルプラデーシュ州、パールバティ渓谷の中心部にある標高約1700mに位置する温泉の湧き出る村である。ここはヒンドゥー教徒、シク教徒にとっての聖地でもある。
マニカラン
次なる温泉地を求めて行った先はマニカラン
到着して歩くもバスターミナル周辺の宿はパッとせず、橋を渡った先にやっといい宿を見つけました
するとこんなよく分からない村で日本人女性2人にも知り合ったため、世界は狭いなぁとしみじみ思います
マニカランのいいところは大体どの宿にもプライベートの温泉が付いていること
これなら風呂は貸し切りにできるし全裸でゆっくり入れます
しかもお湯の温度が絶妙で熱すぎずぬるすぎずのちょうどいい湯加減だったのです
温泉以外に楽しむことは大してないものの、シク教徒の聖地でもあるここマニカランにはグルドワーラーと呼ばれるシク教の寺院があります
ちなみにシク教とはインド人をイメージする時に浮かぶあのターバンと髭をたくわえた人たちのことです
グルドワーラーでは異教徒にも無償で食事を提供していると聞き、シク教に触れるため参加してみました
広く立派な施設内へと食事時間に合わせて入り、列に並んで床に座るとまず空のステンレスの皿が配られ、配膳者がひとりずつの食器にライスとカレーを配っていきます
食事は本格的で美味しいし、本当にタダで提供していました
私はシク教の総本山・アムリトサルに行ったことがないのだけど、シク教ではヒンドゥー教のような階級制度はなくみんなが平等、他宗教への批判等がなくあらゆる人を受け入れることを教義としていると聞いたことがあります
きっとそういった理由から私のような外国人、異教徒すらIDチェックのひとつもなく受け入れてくれるのだろうと感じました
ちなみにグルドワーラーでは食事は誰にでも配給するものの、宿泊先としてはシク教徒だけを受け入れているそう
普段シク教徒の男性は髪や髭は剃らずそのままの状態を維持しています
そしてターバンの中の伸びた髪は他人に見せてはいけないという決まりがあるそうです
そんなシク教徒が多く集まるマニカランでは私の泊まっている宿でも見かけました
ある時、開いた窓の隙間から風呂上がりで髪がほどかれたシク教徒の男性を見たことがあるんです
真っ黒で腰の辺りまで届きそうな長い髪を見てしまったときは秘密を知ってしまったようで不思議な気分になりました
プルガ
プルガはヒマーチャルプラデーシュ州にある小さな村。旅行者は少なく静かな地域である。標高約2,210mに位置し、りんご農園やパールバティ渓谷などの美しい景色が見られる。
プルガ
マニカラン滞在中にどこか近くの村へ日帰りで出かけようと向かったのはプルガ村です
気に入れば移動してもいいし、気に入らなくても日帰りなのでダメージは少ない
マニカランでさえ何もないのにプルガ村なんてさらになにもないのでは・・・
でもヒマラヤの風景がきれいに見えて緑が多くて散歩するには癒される場所です
ぽつぽつと宿を見つけたものの、なんとなく落ち着かない様子だったので泊まらず仕舞い
プルガ村でも偶然日本人の男女と出会い、その日は挨拶程度しかしていないものの次の日戻ったマニカランで偶然再会をしました
カルガ
カルガはヒマーチャルプラデーシュ州のクル地区にある村である。標高2,280m、パールバティ渓谷に位置する。4月から7月にかけて村を訪れる人が増え、またキリガンガへ登山するルートとしても知られている。
カルガ
季節は絶好、今ごろ猛烈に暑いであろうデリーなどをよそに私は涼しい土地にいて360度の美しいヒマラヤに囲まれてる
なんにもないカルガ村にも宿はあるんだね
それに木造の建物なんかが多くて宿のクオリティーも高いみたい
私はカルガ村でシズラーっていう食べ物に目覚めて高カロリー承知でほとんど毎日食べてました
シズラーは鉄板のプレートの上に肉と野菜を盛ったもので焼ける音と香りが最高、その上から濃厚なソースをかけて食べるので体重増量は避けられない一品ですね
日本だとビッグボーイに似たメニューがあった気がするなぁ
カルガ村を含むパールバティ渓谷と呼ばれる地域には欧米人、特にイスラエル人が多いのでカレー以外の食も豊富なんですね、いいことだ
こんな場所でも出会った日本人Tさんは目が鋭くてキマリまくってる男性でした
キリガンガ
キリガンガはヒマーチャルプラデーシュ州のパールバティ渓谷に位置する村。夏の時期を通して開かれる村であり、交通手段は徒歩や馬、ロバを利用することになる。
キリガンガ
温泉のためだけに4時間の険しいトレッキングをするなんて・・・
途中休憩するために座った山の中では野良犬が目の前に現れて案内人ならぬ案内犬となって、私の前を歩いていました
途中からは雨が降り出しクロックスの靴の中は泥でぐちゃぐちゃ、太陽が隠れると一気に寒くなってへとへとになりながらなんとかキリガンガまで着きました
ここには各国のヒッピーが多く集まるようで少し広めのレストランでは夜になるとテーブルをどかして全員で雑魚寝するスタイルでした
パールバティ渓谷にあるレストランの多くは日本のお座敷のような低めのテーブルにカーペットやラグを敷いた床に座るというものだから日本人にとっては馴染みやすかった気がします
お目当ての温泉はというと、実は男女別で露天風呂の景色が違うみたいです
残念、お湯は温度が少し足りずヒマラヤの絶景はほとんど見えません
欧米人の女性が「男が覗いてきた!」といったプチトラブルも発生したり
キリガンガにきてもシズラー、温泉、雑魚寝、散歩の繰り返し
水が綺麗なので空のペットボトルに川の水を入れて飲めるのもよかったです