【インド】長旅は南アジアへと向かう② -ガントク・ぺリン・ケチュパリ編-
前回からのつづき・・・
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西ベンガル州・ダージリン▶︎シッキム州・ガントクへ向かいさらに山に進んでいきます
ガントク
ガントクはインドのシッキム州の州都である。標高1780mの高地に位置し、近郊にて世界第3位の高峰カンチェンジュンガを望むことができる。また、かつてのチベット仏教を信奉するシッキム王国の首都である。
ガントク
移動するジープの乗客は外国人私ひとりだったのでシッキム州のゲートに入ると、いったんひとりだけ車を降ろされてパスポートチェック
ダージリンで取得した入域許可書を提示したあと、私のパスポートにはシッキム州入域のスタンプが押された
さすがかつてのシッキム王国、今もインドとは一線を置いてる風が伺える
なんだか秘境に向かってるって感じがする、と思ったのも束の間
ガントクは坂ばかりのふつうに栄えてる街で、チェーン店のサブウェイとかあった
ふらふらと街の中心部を歩いて観光案内所で地図をもらってゴンパへ
ちなみにゴンパはチベット様式の仏教寺院のことをいいます
坂道を歩いて50分ほどかかってEnchey Monastery(エンチェイ僧院)にようやく到着
マニ車やタルチョがたくさん、少年僧もたくさん見かけました
来たかった場所に来れたのはいいんですが、ゴンパの内部は16時で閉まったらしい
せっかくきたのに30分遅かったですが、外観と周辺だけ楽しむことにしました
次の日は大雨だったため室内で楽しめる蘭の植物園や高山動物のいる動物園へ
天気の悪い日が多かったのであまり山らしい景色は楽しめず
ぺリン
ぺリンはネパールとの国境に近いシッキム州西部の街。世界第3位の高峰カンチェンジュンガまでわずか32kmの距離に位置しヒマラヤ山脈の尾根をすぐ近くに望むことができる。
ぺリン
シッキムに昔から暮らすレプチャ人とブティア人について知りたいのにネットで調べても全然でてこず疑問が解消できない
どうやらシッキム州に住むこの民族は14世紀以降にチベットからシッキムに移り住んだと言われているらしい、ネパール系とも聞いたけどくわしい情報がないみたい
そしてあまり期待していなかったぺリンが意外にもいい感じ
街はこじんまりとして清潔だし空気もきれいな気がします
泊まった宿からはカンチェンジュンガが近くに見えて眺めは最高
しかも静かだから部屋でもくつろげるのがいい
ぺリンでも立派なゴンパ、ペマヤンツェ僧院に出かけました
ここも坂道が多く散歩がてら道ゆく人に尋ねながらの到着、素朴で癒されるな、平和な街
ケチュパリ
ケチュパリ湖はグリーンターラーと呼ばれるチベット仏教の女神の足跡といわれる場所。仏教徒、ヒンドゥー教徒にとって聖なる湖として信仰されている。
ケチュパリ
情報が少ないのはそれはそれでいいですね
自分で探っていく、って感覚は旅のおもしろさでもあります
乗り合いジープで降ろされたのは何もない場所で、ドライバーは「泊まるところならここを登ったとこだよ」と言って指を差した方向はただの山だった
この道を、とかじゃなくて山の方向を差されただけでホント?こんな山の中に建物あるの?っと半信半疑で登りました
13キロのバックパックを背負いながらはきつく、こんなところに泊まるとこがあるのかって思っていたら、どうやらこの村はホームステイで泊めさせてくれるらしい
Wi-Fiないのは当然、シャワーもなくて桶ですくって全身を洗うスタイル
パラおじさん宅には洗濯機もテレビもガスもなかった
これはまるで70年前の日本のようで、ただのどかな村
1泊だけのつもりだったのにこんなところはなかなか来れないからと3泊に急遽変更です
朝昼晩、パラおじさんと孫たちが焚き火で調理する工程をながめたり、孫のシミラと遊んだり散歩したり、川まで遊びに行ったり・・・子どもたちはどこまでも野生的でした
まさかインドの端っこでこんなに日本人と顔や性格の似てる人たちがいるなんて思わなかった
目的も大して持たずにここへやってきたものの、せっかくなので聖なる湖といわれるケチュパリ湖まで出かけました
山の中、森の中を進んでいき湖に近づいていくと、タルチョだらけになったのでそろそろ到着だなと勘づきます
タルチョとはチベット文化圏の寺院や峠、湖などいたるところに見られる祈祷旗で、旗が風に乗ってなびくように仏教が世界に拡がっていくようにと祈りが込められたもの
大きな湖の周りは緑で覆われていて人の気配もなく静かな場所、神聖な空気こそ感じられなかったものの、ハイキングがてら気持ちのいい時間を過ごせました