Are you kidding me?

20代を旅に生きて、30代を宿とオランダ移住のために生きるブログ

【インド】思い立ったらインドへ

前回の帰国から約1年が経過・・・

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チベットのアムド地方、シルクロード、ヨーロッパを歩いた5ヶ月間の旅は思いのほか、いい余韻を味わえました

私には帰る場所があるから旅に出れるんだなとか、待っていてくれる人がいるからこの場所を離れていけるんだよなぁとかそんなことを考えていた時間でした

 

さて、それでもまだ残された時間はあります

無理してどこかに行かなきゃと思ったことはないけれど、突然やっぱり襲ってくるのです

そしてシャワーを浴びながら思った・・・インドに行こう

 

 

基本情報

国:インド

ルート:⑴ニューデリー▶︎⑵ブッダガヤ▶︎⑶アラーハーバード▶︎⑷再・ニューデリー

期間:3週間

時期:8月

 

ニューデリー

もうしばらくは旅に出れないかな、と思いながらも無理矢理つめこんだ感じ

長期に渡る旅はしばらく考えていなかったし長くても1ヶ月以内で、と決めていました

思い立った場所はやっぱりインド、時々無性に恋しくなるのはなんでだろう

 

関空を発ってニューデリーの空港に着いたのは深夜便、24時間営業しているコーヒーショップでカフェオレ一杯で3時間を過ごしました

そして人々が動く明け方の5時半頃、メトロでニューデリーへ向かった

 

駅から出るとこの騒がしさ、耳も視覚も匂いも全部が忙しくめまぐるしいような感じ

車やリクシャーのクラクション、ヒンディー語、路上を歩く牛、野良犬、大量のゴミと街角のアンモニア臭・・・なんなんだよ、インド

 

パハールガンジで向かったのはやっぱりホテルパヤル、汚くて汚くてただ汚い

でも私にとっては懐かしくて思い出のある宿で、こんな安宿に泊まることはもうないかもね

いいところなんてひとつも見当たらないのに、嫌いになれない

 

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インド・ニューデリー:雨期のデリーを歩く

 

 

ブッダガヤ

今回はブッダガヤに行くつもりはなかったけど、気づいたら列車のチケットを買ってた

無意識に体が勝手に動いたような感じで、次いつインドに来れるか分からないからという適当な理由でもつけて

 

私にとっては5度目のインド、ブッダガヤの街には何度来たか数えられないほど、しつこいほど立ち寄っている

マハボディー寺院には何度だって来たいし何回でもコルラしたい

ここに来れば不思議なくらい心が落ち着く

ところが数年ぶりに行ってみたマハボディーでは過去のテロ事件をきっかけにセキュリティ対策が強化されていた

 

寺院に入るゲートではまず警察か軍によるカメラチェック、身体と持ち物チェックを行わないと入場できないし、自由に入ることは許されなくなった

広いマハボディー寺院内では本来何時間瞑想したって何時間芝生でくつろいでも自由だったのに今では座っているだけで「ここにずっといて何をしているんだ?」と問われてしまうほどです

平和だった場所はテロによって失いかけている、この聖地を心の拠りどころにしていた地元のインド人や巡礼者だって多いはずなのに、とても残念に思った

私は何度もマハボディーに元気付けられてきたから、平和なブッダガヤをもう一度取り戻してほしいと強く思うばかり

 

 

残念な気持ちと同時に希望を持ちつつ、外へ出てブッダガヤ郊外の村まで散歩してみます

1時間くらいあてもなく歩いた先に見えたのは、新しい建物の中に集う人たち

部屋の飾り付けや料理をしているので聞いてみたところ、今日は引っ越し祝いのパーティーをするんだそう

へぇ、楽しそう、インドの新築祝いって何をするんだろうと見学させてもらうとインドの主食のひとつであるチャパティ作りを手伝わせてもらうことになりました

料理の下準備が終わって日が暮れたころ、お供えものである飾りに火を灯して何か儀式的なものが始まったのです

 

訪ねてきた男性が占いのようなものをしていたから、実際は何が起きていたのかは分からないけれど、新しくスタートする生活がうまくいくように、と願いを込めているのは伝わってきました

それを家族や親戚、なぜか私も加わって一人ずつ幸運を祈願するように腕に紐が巻かれました

その後夕食にも誘ってもらえて総勢20人近くのインド人家庭と一緒に過ごした日になった

 

翌日、ブッダガヤ中心部にいる友人が私の腕を見て、「誰かの家に行ってきたの?」と聞いてきたので一部始終を話すと「どこの村に行ったかも分からないのに新築祝いに参加するなんてクレイジーだ」と言われました

まぁそうかもしれない、でもクレイジーなことを引き起こすのはインドだからじゃないかな

 

 

外を歩けば雨期のインド、気温の高さと湿度の高さが相まって日中の不快感は半端ない

酷暑のウズベキスタンを歩いた時と同様、外を歩くなら日が昇る前の5時頃から動かないとやってられなかった

雨期のせいで行動範囲が狭くなるけど仕方がないね

 

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インド・ブッダガヤ郊外:新居でのお祈りと儀式が始まる

 

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インド・ブッダガヤ郊外:農村地帯に咲くピンクの蓮と畦道を歩く女性

 

 

アラーハーバード

アラーハーバードはインド北部ウッタルプラデーシュ州の都市である。人口101万人、プラヤーグの名でも知られる。ガンジス川ヤムナー川の2つの大河が合流するヒンドゥー教の聖地、サンガムが街のすぐ近くに位置している。

 

アラーハーバード

ブッダガヤから360kmほど離れた場所にあるヒンドゥー教徒の聖地にやってきた

ヒンドゥー教徒の聖地でガンジス川といえばバラナシはあまりにも有名だけど、以前に行ったことがあるから今回は別の聖地に立ち寄ってみたいと思っていました

 

ここは実在するガンジス川ヤムナー川のふたつが合流し、さらには伝説上3つめの川、サラスヴァティー川とも交差する聖地という

なんだか謎めいてて興味深い、行けるところまで歩いてみよう

 

目的地である川の合流地点、サンガム近くへ朝早くから向かった

ヨガをする人、沐浴をする人、お祈りを捧げる人や修行僧のサドゥーたち・・・

朝も早くからインド人は活動的です

 

私が行った時期は例年より雨量が多かったため川の水位がずいぶん上がっていると聞いた

実際、普段の様子を知らないから変化が分からないのだけど、確かに溢れそうになっているのは見ていて分かる

そして乾期にはガンジスの色は白く、ヤムナーの色は緑とはっきり分かれていて、その2つが合流するサンガムでは混ざり合うのが見られるらしい・・・それが今は見渡す限りのドブ色である

 

気を取り直しつつ、あてもなく街歩きをすすめてみる

やっぱり雨、スコールのような一時的な雨じゃなくずっと何時間も降っている

毎日、毎日、曇り空に突然の雨ばかりで時にはチャイ屋で、時には大きな木の下で雨宿りをしてみるけど、余裕で体が濡れている、もうひたすら雨が降っているね

 

明らかに停滞しているようなこの感じ

フラストレーションが溜まっていく中でもふいに訪れる快感がある

たぶん、私はこれを味わいたくて旅をしている

 

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インド・アラーハーバード:雨が降る中、チャイ屋で休憩

 

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インド・アラーハーバード:聖地サンガムでまっすぐな瞳を向ける子ども

 

 

再・ニューデリー

アラーハーバード▶︎ニューデリーに戻るためにプラットホームで何時間も列車を待っていた

これほど長い時間が空くのは初めてで、自分が時刻を間違えてるんじゃないかと何度もチケットや掲示板を確認したくらいです

 

さらに待ってやっと到着したと思ったホームで私は違う行き先の列車に乗ってしまってた

車内ではヒンディー語訛りのインド人のおじさんに「この列車はデリーから来たんだよ。これ、コルカタのハウラー行きだよ。」と衝撃的な言葉が

コルカタとは私の目的地と正反対のルートに向かっている列車、もうとっくに進み出しているし、いまさら引き返せない

 

とはいえ小さな駅で降りるのは不安だし距離がかかっても大きな駅で降りたい、と私が言うと事態を聞いていた列車内のインド人たちはうん、うん、と頷いてくれました

ここから大きな駅に着くまで待つなら、パトナーという街で降りるしかない

パトナー駅に到着するまですでに10時間経過に加えて5時間の遅延、自分の席はそもそもないのに15時間もずうずうしく居座っていられたのは、たぶん閑散期のおかげと解釈しておこう

 

私の間違いを最初に訂正してくれたコルカタおじさんと天使と名付けたインド人青年によると、「大きな駅で降りたところで列車のチケットはすぐに買えないから、パトナーから空港に行って飛行機でデリーまで戻ったほうがいい」と言う

そうだよね、駅の待合室でまた何時間も待ちたくないもんね

 

コルカタおじさんにGood luck! と告げられて、天使は私をパトナー駅から空港まで送ってくれました

しかも降りた駅では天使の女友達2人が迎えに来てくれていて、新たにサポーターが加わった感じ

時間と労力を使ってくれたからせめてチップを、と差し出したけれど天使は受け取ってくれなかった

彼はどこまでも謙虚で優しくただ天使だった、名前も聞いていないけどこの恩は忘れられない

 

こうして初めて利用するインド国内線の飛行機、パトナーからデリーまでたった1時間で着いてしまうこのスピード感、時間と快適をお金で買うってこういうことなんだ

とんだバタバタ、もう長距離列車のスリーパークラスなんて遅いし汚いし利用できないかもしれない、と思ってしまった

私もずいぶんデリケートになったものです

 

そうこうしているうちにパハールガンジに戻って宿を取ってなんてことはない時間を過ごしました

アーユルヴェーダを施術したりグルガオンのデパートでショッピングしたり、それなりに充実していました

 

インド最後の日、カフェのルーフトップからパハールガンジの通りを見下ろしていた

絶えず行き交うインド人、旅行者、詐欺師、野良犬、と相変わらずな景色をぼーっと眺めてやかましい街の音に耳を傾けた

インドの流れる時間に自然と身を任せることができたら、それはそれは幸せだ

 

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インド・ニューデリー:パハールガンジの景色を見下ろす